アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム (ACTF) 2024 出展のお知らせ
六方は、2024年3月10日(日曜日)に開催される『アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム (ACTF) 2024 in TAAF』にリアル出展します。本記事では、当日の展示内容を簡単にご紹介します。
ACTF2024 in TAAF 開催概要
ACTFは、アニメーターや業界関係者向けに毎年開催されている技術交流会です。 今年もTAAF(東京アニメアワードフェスティバル)で賑わう、池袋駅近くでの開催です。
出展日時: 2024年3月10日(日曜日) 10:30~17:00
出展場所: としま区民センター 7階会議室
業界関係者であれば、無料で参加できます。ただし事前申込制となっています。 詳しくはJAniCAの開催案内ページをご確認下さい。
https://www.janica.jp/course/digital/actf2024inTAAF.html
六方の展示内容
六方では『彩色デジタルアーカイブ/制作管理の自動化ツール紹介』という題目で、以下の展示を行います。
セルアニメ彩色資料デジタルアーカイブの経過報告:
国内仕上げスタジオのご協力のもと進めているセルアニメーションの彩色資料のデジタルアーカイブの現状と途中成果を共有しますアニメ彩色の色管理やアーカイブ手法の提案:
前述の取り組みで得たカラーマネジメントに関する知見を、小さな組織や個人でも活用できる簡単なTipsの形で提案します小規模な映像スタジオから生まれた、Notionを用いたプロジェクト管理ツールのご紹介:
クリエイティブスタジオnimで開発・運用中の、ローカルの映像編集ソフトとの自動データ連携や柔軟なビューを特徴とした、映像制作向けプロジェクト管理ツールを紹介します
いずれも本ブログにて掲載済み、あるいは掲載予定の内容ですが、展示では高橋が常駐しておりますので、より詳しい話やこぼれ話、積極的な情報交換・交流ができたらと思っております。いろいろと勉強させていただけたら幸いです。
このほか、六方画材店で販売中のセルアニメ用画材も一部展示いたします。
あとがき:出展に至った経緯と、現在の心境
六方は、セルアニメの彩色工程で使われていた失われし画材を復刻販売するなど、一見するとACTFの趣旨とはまるで逆行するような活動をしてきました。大変申し訳ございません。
しかし、これは決して懐古主義的な活動ではなく、現代の情報技術でロストテクノロジーを解析し、融合することで新たな表現手法を生み出そうという意図で始めたことだということは以前のコラムで高橋からお伝えしました。
六方代表の高橋は、ゲームタイトル開発の現場でネットワークシステムやアセットパイプラインの構築に携わっているので、開発環境全般に一家言ある、それなりに面倒くさい現役のソフトウェア技術者です。
高橋が昨年のACTF2023を拝見して、ずいぶん感銘を受けていたので、前述の取り組みで溜まってきた知見を共有できないかと、ダメ元でACTF事務局に出展を相談しました。 まったくの新参者ですから、てっきり断られるかと思っていたのですが、
「普段の活動は拝見しておりますので、特に問題はありません。」
と、あっさりOKをいただきました。あれ、そんな対外的活動をしてたっけ……。
記念すべき10回目のACTFに出展する機会をいただき、大変光栄に思います。 アニメ業界の皆様に有益な情報提供と交流の場となるよう、精一杯努めます。
さて、今年は例年にも増して多くの講演や出展があり、イベント全体への期待値が高いようです。 9日の各社事例紹介のリストには、名だたる有名スタジオが並んでいます。
事務局から発表されたタイムテーブルによれば、トリガーがアーカイブ運用、ジブリがカラーマネジメント、EOTAがNotion進行管理の講演を行うそうです。
どれも六方の展示内容と被っているやん /(^o^)\ナンテコッタイ
私たちが多くの著名な組織と同じ場に並ぶことに、大変緊張しています。 当日はどうぞ、お手柔らかにお願いいたします。